往生要集絵 2 浄土篇
紙本着色 双幅 132.0×87.2cm 江戸時代
二月の寺宝は同じ往生要集絵の「六道篇」、つまり地獄・餓鬼・畜生・修羅の世界を描いたものでした。
今回の浄土篇は、人間・天人・声聞・縁覚・菩薩・仏の六つの世界を描いています。
併せて「六道四聖」といいます。
平安時代に恵心僧都(源信和尚)は、汚れの多い穢土を厭い離れて、浄土に往生する教えを広めました。
そのために「迎え講」という結社を作り、臨終に仏の来迎があるように、そのリハーサルを行ったのです。
その時のテキストとして書かれたのが「往生要集」です。
その内容をよりわかりやすく絵にしたのが「往生要集絵」です。