法然上人絵伝
六幅の内の一幅 江戸時代中期
原本は知恩院蔵の国宝「法然上人行状絵図」48巻で、法然上人の百回忌を記念して後伏見上皇の命で制作されたので「勅修御伝」と呼
ばれている。
絵と詞書きで成り立つ絵巻物である。
大覚寺所蔵の絵伝は、詞書きを除き絵だけをつなぎあわせて6幅の軸装にしたものである。
法然上人の一代の行状と弟子の伝記が描かれている。
春の御忌会にはこれを本堂に掛け並べ、参詣者に絵解き説法をおこなったと思われる。
(上)六幅の内の第二幅
(中)9歳の時、夜討ちに遭う
(下)少年時代の勢至丸