今月の寺宝

ここでは大覚寺に伝わります
絵画・文書類を中心に御紹介していきたいと思います。

徳本上人の名号


  
 徳本上人は江戸時代中期の浄土宗の僧です。

宝暦8年(1758) 紀伊日高郡久志村に生まれ、4歳の時、隣家の子どもの死にあって無常を感じ出家をしたと伝えられています。

天明4年(1784)27歳で出家得度。
「一日勤めざれば、一日食せず」を信念として仏道に精進し、公侯士民あらゆる階層から帰依を受け、文政元年(1818)「南無阿弥陀仏生死輪廻の根をたたば身をも命も惜しむべきかは」の辞世をのこして入寂。61歳でした。

 独特の書体の名号は、多くの人の珍重するところとなり、各地に「徳本の名号碑」が残っています。

長野の善光寺にも大きな名号の石碑が建てられています。ただ、大覚寺所蔵の軸のような真蹟の名号は、多くは残されていないようです。



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徳本上人の名号