今月の寺宝

ここでは大覚寺に伝わります
絵画・文書類を中心に御紹介していきたいと思います。

「選擇本願念佛集図絵」

  一軸   江戸時代


 法然上人が九条兼実公の求めに応じて、念仏の教えを十六章に分けて著述されたものが「選擇本願念佛集」で、建久九年(1198)に撰述された。

 この時、浄土宗西山派の派祖・証空上人は22歳という若さで「勘文の役」(師の教えの根拠となる要文を経典や論疏の中から探し出す役目)を務められた。

 この絵像は、十六章の各要点を一枚の絵にまとめて描かれたもので、一般檀信徒にわかりやすく「絵解き」するために作られたと思われる。

視聴覚教化のための教材である。






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