今月の寺宝

ここでは大覚寺に伝わります
絵画・文書類を中心に御紹介していきたいと思います。

鷹 図


紙本墨画   一幅   129.1×52.0cm   江戸時代(18世紀)


 本図を収める桐箱には「鷹図 小栗宗膽筆」と墨書される。

また画面には宗膽と読めそうな朱文瓢箪印もある。

しかし、小栗宗膽なる画家は検索できない。

また、これが小栗宗丹を意味していることも考えられるが、本図を宗丹筆をするのは無理である。

  岩場にとまる鷹を墨のみで描いた作品だが、江戸時代に描かれたものであろう。

  なお、裱背には明治二一年八月、大覚寺三十四世卯空上人の代に補修された旨の墨書がある。


(兵庫県立歴史博物館発行「寺院の絵画・大覚寺」より)






法話一覧へ
鷹 図鷹 図