今月の寺宝

ここでは大覚寺に伝わります
絵画・文書類を中心に御紹介していきたいと思います。

十六羅漢像(周利槃特尊者)

(国重要文化財)
絹本著色  十六幅のうちの一幅  111.1×54.8 室町時代


 今月の寺宝として十六羅漢のうちの周利槃特尊者を紹介するのは二度目です。
決してネタが尽きたわけではありません。理由があるのです。

 8月の中ごろ、NHKのディレクターI氏から電話をいただきました。
「大覚寺所蔵の周利槃特尊者の写真を番組の中で使わせていただきたい」
という依頼でした。

 「ためしてガッテン」という番組のなかで「記憶」というテーマで三つの質問をする、そのひとつに周利槃特(チューダ・パンタカ)が登場するのです。

周利槃特は釈尊の弟子の中でもとびきり物覚えがわるく、自分の名前さえ書けないので、いつも首に名札をかけていた、という伝説があります。

師の釈尊から「塵を払い、垢を除け」と唱えつつ精舎を掃除するよう命じられ、愚直に実行してついに羅漢となった周利槃特。

 さて、どのように番組で紹介されるか、楽しみです。NHKのI氏はこのホームページの昨年8月の寺宝の写真を見て、番組での使用を決められたとのこと。

当寺のこの尊者の仏画が広く日本中に紹介されるのは、大変嬉しいことですが、槃特尊者は「てれくさいなあ」と思われるでしょうね。

「ためしてガッテン」の放送は
10月28日(水)夜8:00~8:45
 です。ぜひご覧ください。

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周利槃特(しゅりはんどく)周利槃特の顔 足もとのお猿さん