大覚寺 永観堂だより

永観堂だより ~人に逢い 教えに逢う~

2017年(平成29年)

◆8月28日(月) 彦根城を訪問

 NHKのテレビドラマ「直虎」に刺激され、井伊家の居城「彦根城」を訪問しました。

大手門をくぐると「ひこにゃん」が出迎えてくれました。国宝の天守閣に登ると、琵琶湖が見渡せます。

苔むした城壁も風情があり、堀端にある庭園「玄宮園」も静かで良く整備されていて、池に映る天守閣が美しく思えました。
玄宮園の池に映る天守閣玄宮園の池に映る天守閣
国宝彦根城天守閣国宝彦根城天守閣
2017年(平成29年)

◆8月27日(日) 岡山に出講

 吉岡奨学会については、今年も5月に一度、東京で開催されて出講しています。

母子家庭の高校生で、向学心に燃えていても経済的な理由で進学できない生徒に奨学金を交付する会です。

 今回は岡山で山陽・山陰・四国地域の奨学生と母親を対象の講演会です。

交付された奨学金は変換する必要はなく、その代わり、世の中の役に立つ仕事に就いてほしい、というのが創業者の願いなのです。

従って、卒業した者はお医者・弁護士や看護師などの職業についています。学問や仕事に情熱を燃やしている彼らから、元気をもらいました。
「三感王になれ」「三感王になれ」
熱心に聴講熱心に聴講
2017年(平成29年)

◆8月21日(月) 宗学院始まる

 この宗派の正式な教育機関を「宗学院」といいます。

8月19日から9月5日までの19日間、仏教の教えや法式から勤行、日常の起居動作まで全員宿泊で僧侶の基礎をみっちり仕込まれます。

これを3年続けて受講し、試験に合格すれば晴れて正式な僧侶と認定されるのです。

私は3年生に5時間の講義をします。4人だけですがみんなまじめに取り組んでいて、好感がもてます。

きっと立派な僧侶に成長することと期待しているのです。
3年生4名3年生4名
授業風景授業風景
2017年(平成29年)

◆8月16日(水) 大文字の送り火

 昨年は大変な雨の中の点火でしたが、今年は晴れの夏空に、午後8時、如意が嶽に「大」の文字が点火されました。

毎年、銀閣寺の交差点の東から見上げます。お盆に戻られた「お精霊さん」が、またお浄土へ帰っていかれるのです。

ですから、どんなに天気が荒れても決して中止や延期されることはないのです。

 京都の夏が静かに過ぎていくようです。
東山・如意が嶽の大文字東山・如意が嶽の大文字
銀閣寺東から見る「大」銀閣寺東から見る「大」
2017年(平成29年)

◆8月6日(日) 檀王法輪寺さんで「京都平和の集い」

 広島に原爆が投下された8月6日、毎年檀王さんでは京都宗教者平和協議会が主催され、「京都平和のつどい」が開催されています。

住職の信ケ原雅文師より法話の依頼があり、朝8時にお参りしました。原爆投下の午前8時15分に鐘がなり、僧俗全員で黙とう。

平和を祈る法要のあと、約1時間、戦争の悲惨さと命の尊さについてお話しさせていただきました。

 戦後72年。核のない平和な世界の到来を皆さんと共に祈りました。
本堂で原爆犠牲者の冥福を祈る本堂で原爆犠牲者の冥福を祈る
参列者への法話参列者への法話
2017年(平成29年)

◆8月4日(金) 世界宗教サミットの懇親会

 会場を比叡山から大津プリンスホテルに移し、懇親会が開かれました。世界の宗教者がこれだけ多く日本に集まる機会は、めったにないことです。

同席した神社本庁の田中会長さんや、カンボジアの仏教会会長とも懇親を深め、有意義な時間を過ごしました。

 これだけの大規模な大会を準備された天台宗の関係者に敬意を表します。
カンボジアの仏教会長とカンボジアの仏教会長と
ホテルでの懇親会ホテルでの懇親会
2017年(平成29年)

◆8月4日(金) 比叡山宗教サミット30周年

 この世界的な宗教指導者の集いは、30年前に当時のローマ教皇がイタリアのアッシジに世界の宗教者を招集し、平和の祈りを捧げたのが始まりです。

その時日本代表で参加されたのが山田恵諦天台座主でした。この精神を受け継いで日本でも翌年、比叡山で開催され、以来今年が30周年になるのです。

 私は平成22年に管長就任以来、毎年欠かさず出席しています。各宗教の代表者が平和へのメッセージを読み上げられ、全員で黙祷いたしました。

最後に立正佼成会の庭野会長が「比叡山メッセージ」を読み上げられ、二日間の宗教サミットが終了しました。
比叡山宗教サミット比叡山宗教サミット
比叡山宗教サミット比叡山宗教サミット
2017年(平成29年)

◆8月3日(木) 将軍塚の青龍殿で「鎮魂の祈り」

 3日の夜は会場を東山の将軍塚にある青龍殿の大舞台で、戦争による犠牲者のための「鎮魂の祈り」が捧げられました。

仏教の天台声明、キリスト教のグレゴリオ聖歌、イスラム教のクルアーン。

世界三大宗教の祈りの形は違っても、戦争の犠牲者を悼む祈りと平和を願う心は同じです。
鎮魂の祈りを捧げる鎮魂の祈りを捧げる
300名の参加者のキャンドルサービス300名の参加者のキャンドルサービス
2017年(平成29年)

◆8月3日(木) 世界宗教者平和の祈りの集い

 比叡山での宗教サミット30年記念の「世界宗教者平和の祈りの集い」が3日、4日と二日間に亘って開催され、これに参加しました。

3日は京都国立会議場でキリスト教やユダヤ教、イスラム教、仏教、神道、など20カ国の代表をふくむ2000人が集まり、「今こそ平和の為の協調を」をテーマにしてシンポジュウムが行なわれました。

ローマ教皇のメッセージが読み上げられ、元国連事務次長の明石康氏の記念講演がありました。

人類という家族が平和であるために、寛容と対話で相互理解を深めることが大事であり、仏教の「共生」の思想を共有することの必要性を確認しました。
明石康氏の講演明石康氏の講演
世界の宗教者代表が舞台に並ぶ世界の宗教者代表が舞台に並ぶ
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◆8月3日(木) 緑陰法話三日目

 天気に恵まれ三日間とも朝曇りで、最終日は230人の来聴者がありました。三日間合計すると述べ600人近い方が来られたことになります。

私の学生時代の先輩や友人、親戚知人も足を運んで下さり、中には岡山や三重・滋賀・奈良などからも来ていただいたようです。

三日間連続で来られた方も多く有り、大汗をかいた甲斐があります。今年も無事勤めることができました。

来てくださった方々、世話をいただいた宗門の関係者の皆さん、ありがとうございました。
テントの会場は満席テントの会場は満席
緑陰の中の法話会緑陰の中の法話会
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◆8月1日(火) 永観堂の緑陰法話

 恒例の朝の法話会が今日から始まります。午前7時、会場には早朝にもかかわらず遠近各地から聴衆の方々が来られました。今朝の来聴者は165人。

 この時季、各宗本山では暁天講座が開かれますが、永観堂独自の特徴が二つあります。

一つは境内の池の側、楓の林の中が会場で、文字通り緑陰の中での法話会であること。もう一つは、講師を三日間とも管長が勤めること。

これは35年前に第85世の久我儼雄上人が始められてからの伝統なのです。

法話の後、管長揮号の色紙の抽選会があり、朝粥を食べていただきますが、これが楽しみだという方も多いのです。

 今年の私のテーマは「仏教の生活ー六波羅密に学ぶ」。釈尊の説かれた六つの実践についてお話しします。
池の横の林の中が会場池の横の林の中が会場
管長が大汗をかく三日間管長が大汗をかく三日間
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◆7月25日(火) 青年僧の法話研鑽会

 11月の紅葉の頃に、永観堂の本堂で参拝者の方々に法話を聞いて頂くようになって5年になります。

今年も20名の青年僧が参加して、練習を重ねています。一人20分ほどの法話ですが、練習を重ねるうちに話が磨かれてくるのです。

月1度の研鑽会ですが、本番めざして熱をおびてきました。
15~20分の法話を熱演15~20分の法話を熱演
仲間同士で講評を行なう仲間同士で講評を行なう
2017年(平成29年)

◆7月24日(月) 琵琶湖畔の花園

 琵琶湖の周辺に美しい花園があります。その一つが草津市の水生植物園。睡蓮や蓮の花を中心に、水辺の植物が色とりどりの花を開いています。

阿弥陀経に、極楽にはいろんな花が咲いていて、白い花は白い光を、青い花も赤い花も黄色い花もそれぞれがひかりを放っている、と説かれています。

極楽もかくや、と思わせるほど美し花園でした。

 もう一つは、びわ湖の東岸の函館山にある「ゆり園」。ロープウエイで15分程登った山上全体が「ゆりの園」なのです。

山を覆い尽くすほどの色とりどりの百合の花は、実に見事でした。眼下にびわ湖が広がり、眺めも抜群。「百合浄土」でした。
水辺の植物園水辺の植物園
白色白光、青色青光の蓮の花白色白光、青色青光の蓮の花
山全体が百合で埋め尽くされている山全体が百合で埋め尽くされている
百合浄土をゆっくり散策できる百合浄土をゆっくり散策できる
2017年(平成29年)

◆7月17日(月) 祇園祭りの山鉾巡行

 朝9時30分、四条烏丸を長刀鉾を先頭に出発した山と鉾は、河原町を北上し、御池通りを西へ向かいます。

晴れ渡った青空の京の町を、ゆっくりと山鉾が動く光景は、日本三大祭りの筆頭に挙げられるにふさわしい伝統行事です。

そして、本格的な夏に向かうのです。
都大路を行く鉾都大路を行く鉾
動く文化財・長刀鉾動く文化財・長刀鉾
2017年(平成29年)

◆7月16日(日) 祇園祭りの宵山

 京都に住む者として、祇園祭りを無視することはできません。コンコンチキチンの祇園囃子が聞きたくて、夜の四条通りへでかけました。

多くの人の波をかき分けながら、灯のともされた提灯に飾られた鉾の横にたたずんで、揃いの浴衣姿の町衆の奏でる祇園囃子の音色は、京の夏を見事に演出しています。
月鉾の提灯月鉾の提灯
宵山の月鉾宵山の月鉾
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◆7月9日(日) 大原・三千院のアジサイ

 京都大原三千院のアジサイが満開、と聞いて早速でかけました。

 来迎の阿弥陀三尊にお参りし、アジサイ園を散策しました。

広大な庭園が紫陽花で埋め尽くされ、極楽浄土もかくありなん、と感じいりました。
木立の中の阿弥陀堂木立の中の阿弥陀堂
広大なアジサイ園広大なアジサイ園
2017年(平成29年)

◆7月8日(土) お経と法話の会

 10年ほど前に始めた法話の会も、100回を越えました。今回の青年僧の法話は、加古川市の安楽寺・北林陽禮師。

独特の語り口で、今取り組んでい茶道や華道の話から、念仏による心のバランスの大切さを説いてもらいました。
北林陽禮師の法話北林陽禮師の法話
中西管長の法話中西管長の法話
2017年(平成29年)

◆7月3日(月) 橿原市の今井町を訪ねる

 橿原市の中心部に今井町があります。

戦国時代に称念寺という浄土真宗の御寺の寺内町として発展した町で、国の重要建築物群保存地区に指定されていて、江戸時代の集落の家々がそのまま保存されています。

その中でも今西家住宅は代表的な建築物で、代々当主が名主を勤めた家柄です。さいわい、現在の当主夫人が家の中を詳しく説明していただきました。

江戸時代にタイムスリップしたような、素敵な時間を過ごしました。
重要文化財・今西家重要文化財・今西家
現当主の奥さまと現当主の奥さまと
2017年(平成29年)

◆7月3日(月) 橿原神宮に参拝

 奈良県に行くことがあり、橿原市の橿原神宮にお参りしました。わが国初代の神武天皇・皇后が祭神としてまつられています。

神武天皇が即位して昭和15年が紀元2600年にあたり、即位の日が2月11日なので、いまではこの日が建国記念日になっているのです。

私は昭和16年に生まれていますから、紀元2601年の誕生なのです。

 神社としての歴史は意外と新しく、明治23年(1890)に明治天皇によって創建されています。

広大な境内は静謐にみちていて、だれもいない社殿に一人お参りいたしました。
橿原神宮の入り口の鳥居橿原神宮の入り口の鳥居
神武天皇を祀る本殿神武天皇を祀る本殿
2017年(平成29年)

◆6月28日(水) 大覚寺の沙羅の花、満開

 本堂の前、観音堂の横に沙羅の樹があり、今年は例年になく花をたくさんつけました。

沙羅は、釈尊が80歳で涅槃に入られたのがさらの林であったと伝えられていて、仏教に縁の深い花なのです。

ただ、日本の沙羅といわれているのは、「夏つばき」という種類だといわれています。

いずれにしても、朝咲いて夜に散る一日花で、その儚さが日本人の感性にあっているのだと思います。
白く可憐な花白く可憐な花
散った花にも風情あり散った花にも風情あり
2017年(平成29年)

◆6月27日(火) 大覚寺「ゆかたまつり」②

 荒神祭の二日目は、自治会による「盆踊り」大会があります。

子供会から婦人会、青年会、盆踊り保存会、そして飛び入りの一般の人々が、櫓の上で歌う音頭にあわせて、身ぶり手ぶりよろしくおどります。

網干では「壇文音頭」といって、歌い手が一つの物語を、太鼓に合わせて延々と歌います。

姫路の伝説を歌った「姫路音頭」や、網干の名所を歌った「網干音頭」などがあります。

 姫路では一番早い「盆おどり」です。それぞれの団体が練習を重ねて、今夜の本番に揃いの浴衣姿で踊るのです。網干の夏の風物詩です。
荒神さんの盆踊り荒神さんの盆踊り
ゆかた姿もあでやかにゆかた姿もあでやかに
2017年(平成29年)

◆6月26日(月) 三宝荒神祭「網干ゆかたまつり」①

 三宝荒神は仏教とともにインドから渡来した神様です。仏法を守護し、民間では竈(かまど)の神として信仰されています。

大覚寺の荒神さんは、古くから網干の祖神として境内に祀られているのです。

 この荒神さんのお祭りが毎年6月26日から三日間、夜の行事としておこなわれます。境内の参道両側や、門前の道路に夜店が50店舗ほど並びます。

こどもたちにとっても、夜8時ころまで夜店でりんごあめや、たこ焼きを買い、金魚すくいをしてあそべるので、楽しみな行事なのです。
夜店と多くの参拝者夜店と多くの参拝者
夕暮れから人の波夕暮れから人の波
2017年(平成29年)

◆6月21日(水) 善峯寺に参拝

 洛西の善峯寺は西国観音霊場として知られ、いつも多くの参拝者があります。アジサイの寺としても有名で、花を訪ねてお参りしました。

 本尊十一面観音様にお参りして、お目当ての「アジサイ園」を巡りました。山や谷の斜面一帯に植えられた紫陽花は、ちょうど満開の見ごろを迎えていました。

日本古来のものあり、外来種あり。七変化といわれる花は、人を引き付ける不思議な魅力がありますね。
谷間から展望台を仰ぐ谷間から展望台を仰ぐ
本堂(観音堂)本堂(観音堂)
2017年(平成29年)

◆6月10日(土) 大覚寺の「お経と法話の会」

 今月の青年僧の担当は、加古川の長田寺住職・藤井眞元師。

病院勤務の薬剤師でもある藤井師は、専門の薬の話から「飼い犬は死ねば浄土に生まれるか」というユニークなテーマの話をされました。

 仏教には「山川草木悉皆成仏」という教えがあるので、犬と言えども佛縁にふれて浄土に生まれていくのです。
本堂とアジサイ本堂とアジサイ
青年部の藤井眞元師青年部の藤井眞元師
2017年(平成29年)

◆6月6日(火) 長岡京の光明寺さんに出講

 永観堂と同じ浄土宗西山派の本山・光明寺さんで「布教研修会」の講師の依頼があり、久しぶりに参上いたしました。

管長の堀本猊下に御挨拶し、布教師の方々に「私の布教法」と題して90分の講義をしましたが、皆さん大変熱心に聴講していただき、つい話に熱が入ってしまいました。

良い機会を与えていただいたことに感謝して会場を後にしました。
真剣な雰囲気の会場真剣な雰囲気の会場
講義に熱が入る講義に熱が入る
2017年(平成29年)

◆6月5日(月) 奈良の唐招提寺に参拝

 6月6日は鑑真和上の御命日です。この前後三日間、新宝蔵のなかのお厨子が開かれ、国宝の和上のお木像が公開されます。

 唐招提寺さんから御招待をいただき、喜んでお参りいたしました。

和上像を目の当たりにして、生きていますがごときお姿を拝し、心の現われる思いでありました。

「若葉しておん眼の雫ぬぐはばや」。芭蕉の句です。
八本の円柱が並ぶ金堂八本の円柱が並ぶ金堂
鑑真和上のお墓鑑真和上のお墓
2017年(平成29年)

◆6月1日(木) 平安神宮で薪能を見る

 恒例の第68回京都薪能を平安神宮へ見に行きました。今年のテーマは「神出鬼没、幽冥巡礼」。

どの演目も京都の名所旧跡が舞台となっていて、二人の狂言師がナビゲーションします。

演目は「加茂」(上賀茂神社)、田村{清水寺)、狂言「鞍馬参り」、「舎利」(泉湧寺)。

 日が沈むと篝火が燃え、幽玄の世界を存分に楽しむことができました。
(舎利)パンフレットの表紙(舎利)パンフレットの表紙
田村田村
2017年(平成29年)

◆6月1日(木) 夏安居はじまる

 釈尊の時代、雨の少ないインドでも雨季の頃は外へ出ての托鉢をやめて、精舎に籠って学習します。

雨が降ると虫などの生き物が道にもあらわれて、これを踏みつけると「不殺生戒」を犯すことになるため、外出をひかえて勉学に精進するのです。

これを「夏安居」と呼び、この風習が日本にも取り入れられました。


 仏教各宗派では、この時季、僧侶の勉学のための「夏安居」が行なわれます。永観堂では6月の1~2日の二日間実施されます。

涅槃衣という特殊な衣を身につけて、研究発表をするのです。私も初日のはじめに「一遍上人の念仏思想」と題して30分の発表を行ないました。

ベテラン僧から青年僧まで、緊張感のある中での発表を聞くのは実に有意義なことなのです。
熱心に聴講熱心に聴講
管長も研究発表管長も研究発表
2017年(平成29年)

◆5月31日(水) 大原三千院さんの御懺法講に参拝

 毎年5月31日に奉修される三千院さんの御懺法講にお招きいただき、今年も北林内侍と参拝しました。

後白河天皇が宮中で始められたこの法要が、明治になって廃仏棄釈によって廃止され、長らく途絶えていたのを、終戦後、三千院さんが独自で復活されたものです。

2時間半に及ぶ法要は、すべて魚山声明とよばれる音楽的なお経で、実に美しい法要なのです。

今年もお参りできたことを大変嬉しく思っています。
導師の堀澤門主上人導師の堀澤門主上人
会場の宸殿会場の宸殿
2017年(平成29年)

◆5月28日(日) 講演のため東京に出向

 古岡奨学会から3年ぶりに講演の依頼があり、東京へ出向しました。

古岡奨学会は学研の創業者である古岡秀人氏が創設された、母子家庭の高校生に奨学金を助成する団体です。

この日は関東で奨学金を受けている学生と、その母親が220人出席され、私の記念講演を実に熱心に聴講していただきました。

懇親会では何組もの親子から「いい話を!」と感謝をされました。嬉しいことです。

「将来、世の中の役に立つ人となるように」という創業者の願いは、確実に実践されているのです。
和やかな懇親会和やかな懇親会
熱のこもった講演会熱のこもった講演会
2017年(平成29年)

◆5月25日(木) 小泉純一郎氏講演会

 宗派の布教師の会が研修会の講師として元首相の小泉純一郎氏を招聘。

反原発の立場で福島やチェルノブイリの事故に触れ、その危険性を詳細に語られました。

 75歳という年齢を感じさせない迫力は、現役のころと変わらず、迫力ある主張に共感いたしました。
講演中の小泉氏講演中の小泉氏
小泉氏と歓談小泉氏と歓談
2017年(平成29年)

◆5月18日(木) 青年会の法話研鑽会

 今年もまた秋の特別拝観中の、御影堂での法話の備えて、研鑽会を開始しました。

今回参加したのは京都府下の青年僧がほとんどでした。はじめに法話の基本的な心得を講義し、釈尊伝の紙芝居を実践してもらいました。

原稿を棒読みするのでなく、聞き手にいかにすれば伝わるか、の実践なのです。間のとりかた、声の大小など、仲間の実演を聞くだけでも参考になります。

 来月から本格的に法話の練習をします。
紙芝居の実演紙芝居の実演
法話の心得について講義法話の心得について講義
2017年(平成29年)

◆5月13日(土) 大覚寺の法話の会

 今月の青年会の担当は、高砂蓮華院の吉屋章源師。兵庫県の青年会の会長でもあり、本山の御忌会や法話会でも実践済みのベテランです。

私達が何気なく使っている「ありがとう」という言葉に込められた仏教の深い意味合いをレジュメを用いて平易に説いていただきました。

 私は僧侶が行事の時の食事の前に唱える「五観の偈」についてお話ししました。

地域の行事と重なったのか、来聴者が少なくなったのが気になります。どなたでも気軽にご参加下さい。
「五観の偈」について「五観の偈」について
吉屋師の「ありがとう」法話吉屋師の「ありがとう」法話
2017年(平成29年)

◆5月11日(木) 湖南三山の常楽寺に参拝

 滋賀県の湖南市に湖南三山と呼ばれるお寺があります。そのうちの常楽寺にお参りさました。

山号を阿星山(あぼしさん)といい、708年に東大寺を建立した良弁上人が開基という歴史あるお寺です。

本尊の千手観音は秘仏で拝めませんでしたが、国宝の本堂と三重塔は風格のある立派な建物でした。

浄土曼荼羅図や観音二十八部衆、風神雷神像など、見ごたえのある寺宝を拝観し、満足して寺をあとにしました。
姿の美しい三重塔姿の美しい三重塔
国宝の本堂国宝の本堂
2017年(平成29年)

◆5月9日(火) 永観堂幼稚園でお話し会

 年少組の3歳児には初めての「お話し会」です。

「ハナハナゲーム」で気分がほぐれ、「ごんべさんの赤ちゃん」で気分が乗ってきたところで、パネルシアター「ロバと親子」。

40分ほどの時間を、集中して楽しんでくれたようです。
このあどけない表情このあどけない表情
パネルしあたー「ロバと親子」パネルしあたー「ロバと親子」
2017年(平成29年)

◆5月1日(月) 神護寺に参拝

 神護寺さんで国宝を含む寺宝展を開催中という新聞記事を読み、早速足を運びました。

御住職の谷内弘照師に御挨拶し、展示の内容について懇切な説明をいただきました。

若き弘法大師も住したことがあり、文覚上人によって復興された由緒ある古刹です。

国宝の源頼朝像などの寺宝の数々を拝観し、本堂の薬師如来にお参りして高雄山をあとにしました。
神護寺の本堂神護寺の本堂
神護寺の山門神護寺の山門
2017年(平成29年)

◆4月29日(土) いとこ夫妻来る

 父親は男ばかり5人兄弟の3番目でしたが、5番目の叔父の子(つまり、わたしのいとこ)夫婦が息子夫婦と孫二人つれて、永観堂を訪ねてくれました。

 哲学の道にある料理屋さんに招待してくれまして、みんなで賑やかに食事のひと時を過ごしました。

いつも気遣ってくれて有難う。楽しかったよ。
いとこ夫婦と息子夫婦に孫二人いとこ夫婦と息子夫婦に孫二人
2017年(平成29年)

◆4月22日(土) 永観堂の御忌法要

 法然上人の滅後806回忌の御忌法要がはじまりました。

25日までの4日間、多くの参拝者の方々とともに、宗祖の御遺徳を偲び、報恩の念仏を唱えます。

永観堂の年中行事の中でも最大の法要なのです。
法然上人の御忌法要法然上人の御忌法要
宗務総長の講讃文奉読宗務総長の講讃文奉読
2017年(平成29年)

◆4月20日(木) 姫路西光寺・大塚靈雲師逝く

 わたしの最も頼りとする仲間の一人である大塚靈雲師が遷化されました。67歳でした。

7度の手術に耐え、そのたびに元気に退院していたのに、この度は病に打ち勝つことができなかったようです。

返す返すも残念でなりません。西光寺のみならず宗門にとっても一大痛恨事です。

 彼の遺言により表葬の導師を勤めました。「いずれ我も逝く。浄土での再会、なんぞ疑わん」と葬送の言葉を述べました。

きっと、どこかで見てくれているのです。
大塚靈雲師の祭壇大塚靈雲師の祭壇
2017年(平成29年)

◆4月12日(水) 奈良県吉野へ

 一度行ってみたいと思っていた吉野へ出かけました。近鉄で約2時間。満開の桜が待ちうけていました。

下千本・中千本といわれるくらい、山も谷も桜に覆われ、桜に圧倒され花に酔うという状態でした。

金峯山寺の本尊・蔵王権現にお参りし、充分に満足して下山いたしました。
金峯山寺の本堂金峯山寺の本堂
吉野の中千本の一部吉野の中千本の一部
2017年(平成29年)

◆4月11日(火) 奈良国立博物館で「快慶展」を見る

 運慶と並んで鎌倉時代の仏師・快慶の作品を集めた展覧会を見ました。

快慶は法然上人と同時代の人で、東大寺の大仏殿大勧進の俊乗坊重源から「安阿弥陀仏」の名を与えられた念仏者でもありました。

仏師快慶が確立した彫刻様式は「安阿弥様」と呼ばれる美しい形式のものといわれています。

 代表的な作品として、小野の浄土寺の阿弥陀三尊像や醍醐寺の弥勒菩薩像、東大寺の地蔵菩薩像など、清新さと気品を備えた美しい仏さまで、博物館であることを忘れて思わず手を合わせたくなるのです。

 快慶の手になる阿弥陀仏に、どれほど多くの人が手を合わせて拝み、救われていったか。

作者自身が強い阿弥陀仏信仰に生きた人であったからである、と思います。
国立奈良博物館の外観国立奈良博物館の外観
館内の大型ポスター館内の大型ポスター
2017年(平成29年)

◆4月10日(月) 母校の入学式に出席

 我が母校、兵庫県立姫路南高校の入学式に同窓会長として出席し、祝辞を述べました。

「15歳は明治までは男女とも元服をした世代で、子どもから大人への階段を昇る時であり、志を立てる時でもある。初志を貫徹するために、あきず・あせらず・あきらめず、努力が必要」と言う意味のメッセージを贈りました。

 嬉しいのは、我が孫の和奏が入学したことで、孫とともに校歌を歌う、という感激を味わいました。
壇上で祝辞を述べる壇上で祝辞を述べる
第69期の新入生第69期の新入生
2017年(平成29年)

◆4月8日(土) 京都仏教会の花まつり

 釈尊の降誕を祝う花まつり。今年も京都仏教会の主催により市内のホテルで開催され、出席しました。ゲストの講師は映画監督の篠田正浩氏。

明治の廃仏毀釈で仏教が大きな打撃を受けたが、皇室は神道ではあるけれど用明天皇や聖徳太子の時代から仏教徒でもあった、という趣旨の話をされました。

 懇親会では篠田監督と隣同志になり、会話も楽しく盛り上がりました。
篠田正浩監督の講演篠田正浩監督の講演
花御堂に灌仏する花御堂に灌仏する
2017年(平成29年)

◆4月6日(木) 花遍路③ 平安神宮の紅枝垂れコンサート

 毎年桜の季節に、平安神宮では4日間だけ内苑の桜に夜間ライトアップし、日替わりでコンサートがあります。

この夜は横笛奏者の演奏がありました。小雨模様で拝観者も多くなく、ゆったりと池の周辺の散策を楽しめました。
平安神宮の池に映った桜平安神宮の池に映った桜
夜空に浮かぶ桜夜空に浮かぶ桜
2017年(平成29年)

◆4月5日(水) 花遍路② 清水寺と高台寺

 夜、ライトアップされた桜を見ばや、と訪れたのは清水寺と高台寺。

三年坂は人であふれていましたが、照明に工夫が凝らされて実に美しい景色でした。
3Dマッピングされた高台寺の桜3Dマッピングされた高台寺の桜
清水寺の桜清水寺の桜
2017年(平成29年)

◆4月4日(火) 京都花遍路① 法金剛院と醍醐寺

 昨年より1週間遅れて、桜が開花をはじめました。

さあ、そうなると春風に誘われて散りはせぬかと気をもみます。そこで、寸暇を惜しんで花遍路に出かけました。

 最初に訪れたのは妙心寺の西にある法金剛院。

ここは平安時代に待賢門院によって建立された寺で、定朝様の丈六の阿弥陀仏を本尊とし、境内に「待賢門院桜」と名付けられた姿の美しい桜があります。

 次に訪れたのは醍醐寺。

豊臣秀吉が多くの大名を引き連れ「醍醐の花見」をしたことで有名です。八部咲きの醍醐の桜は見事でした。
醍醐寺の桜醍醐寺の桜
法金剛院の待賢門院桜法金剛院の待賢門院桜
2017年(平成29年)

◆3月30日(木) 公務で東京へ

 仏教伝道協会の会長沼田智秀師が遷化され、その葬儀に全日本佛教会を代表して参列し焼香するため、会場の築地の本願寺に出向しました。

仏教伝道協会は沼田智秀師の父・沼田恵範師が仏教を広めるために創立された会で、世界のホテルに仏教聖典を寄贈するという偉業を実践されています。

行年85歳。偉大な業績を偲びつつ焼香させていただきました。
築地本願寺の正面築地本願寺の正面
全日仏を代表して焼香する全日仏を代表して焼香する
2017年(平成29年)

◆3月27~28日 本山で「少年少女宿泊観修会」

 私が30歳半ばの頃、檀信徒の子供の為の宿泊研修会を立ち上げて、かれこれ40年になります。

後輩たちが引き継いでくれて、毎年春休みに開催されています。

 私の講義は「お釈迦さまとみ教え」。みんな熱心に聴いてくれました。

孫の涼乃と優里も参加して、大変楽しかったようです。
参加者と記念撮影参加者と記念撮影
講義を正座して聴く講義を正座して聴く
2017年(平成29年)

◆3月27日(月) 醍醐寺さんの夜桜「観桜会」

今年も醍醐寺さんから夜桜の「観桜会」のご招待がありました。

春というのに寒い日が続いて開花が遅れているようですが、ライトアップされた巨大な紅枝垂れ桜は一部咲きとはいえ、充分見ごたえがありました。

 管長の仲田猊下にもお会いでき、心ほのぼのと帰路につきました。
醍醐寺霊宝館の紅枝垂れ桜醍醐寺霊宝館の紅枝垂れ桜
醍醐寺霊宝館の紅枝垂れ桜醍醐寺霊宝館の紅枝垂れ桜
2017年(平成29年)

◆3月26日(日) 地元の小学校で講演

 網干西公民館の創立20周年記念講演会に招かれ、網干に帰省しました。

会場は地元の小学校。公民館の講座で学ぶ町民の方が、日頃の成果を発表され、そのあとで記念講演をいたしました。

会場には大勢の同級生だけでなく恩師も来て下さり、久しぶりに懐かしい顔に再会しました。やはり故郷はいつも温かいですね。
小学校ブラスバンド部も発表小学校ブラスバンド部も発表
PTAコーラスPTAコーラス
2017年(平成29年)

◆3月25日(土) 永観堂の加行始まる

 加行(けぎょう)。正式には「法脈相承」といい、わが宗門の僧侶になるためには誰もが体験しなければならない修行です。

今年は19歳から69歳までの男性8名。そのうち50代が3名というのも珍しいことです。ある意味では過酷な修行です。

朝4時と10時、午後4時の3回、行場で水をかぶる水行。その後、本堂や阿弥陀堂などで90分の正座での勤行。

巻物3巻の書写があり、お経や作法の講義が続き、1o時の就寝までほとんど休憩時間がありません。

4月4日までの11日間、風呂にも入れず、足袋も履けず、テレビ、新聞、ケータイなど見ることもできません。

この行を終えて、彼らは初めて正式な僧侶となるのです。今年は全員まじめで、お互いに励ましあい支え合って修行に取り組んでいます。

無事満行を迎えられるよう願っているのです。
講義のあとで8名の加行人と講義のあとで8名の加行人と
朝4時の水行朝4時の水行
2017年(平成29年)

◆3月24日(金) 大覚寺の御忌会

 法然上人の御命日は1月25日ですが、大覚寺では毎年3月24日につとめます。

組寺の御住職にも参拝していただいて、参詣の檀信徒とともに読経し、宗祖の遺言である「一枚起請文」を拝読します。

 久しぶりに多くの檀家の方に挨拶をかねて法話をし、喜んでもらいました。
多くの参詣者が一枚起請文を拝読多くの参詣者が一枚起請文を拝読
組寺の御住職とともに読経組寺の御住職とともに読経
2017年(平成29年)

◆3月22日(水) 今津町の座禅草

 滋賀県高島市の今津町に座禅草が咲いている、と聞いて出かけてみました。

仏像の光背に似た形の花弁が、僧侶の座禅を組む姿に似ていることが、名前の由来だとか。

京都市や姫路などで見られないのは、もともと北海道などの寒冷な湿地に群生していたもので、この今津が日本の南限だそうです。

 町の人々がボランティアで保存に努力しておられて、その保存会の会長さんから丁寧に説明をしていただき、その熱意に感動しました。
湿地に群生する座禅草湿地に群生する座禅草
僧侶の座禅姿に似た「仏炎苞」僧侶の座禅姿に似た「仏炎苞」
2017年(平成29年)

◆3月21日(火) 76歳になる

 68歳で永観堂の住職となり、7年が過ぎて、76歳になりました。立派な後期高齢者です。

私は「光輝高齢者」だと思っています。本山部長と若い職員さんに誕生日を祝ってもらいました。

みんなに「ハッピーバースデイ」の歌を歌ってもらうのは恥ずかしいものですね。

 もうしばらく宗門のために力を尽くしたい、と気持ちを新たにしました。
76歳の誕生日に76歳の誕生日に
2017年(平成29年)

◆3月11日(土) 東日本大震災7回忌の法要

 東日本大震災の日から6年が過ぎました。亡くなられた方々の7回忌になります。

永観堂では宗務所の役職員とともに御影堂で物故者の方々の追悼法要を勤めました。

死者・行方不明者合わせると2万人に近い方が犠牲になっておられます。

これらの方々の冥福を祈るとともに、被災地の1日も早い復興を願わずにおれません。

神戸の震災とともに、日本人として忘れてはならないことなのです。
夕焼けの彼方に西方浄土あり夕焼けの彼方に西方浄土あり
2017年(平成29年)

◆3月4日(土) 二月堂のお水取り

 東大寺の二月堂で毎年3月1~15日まで厳修される「お水取り」。正しくは「修二会」または「十一面観音過悔」といいます。

大仏殿が創建された天平勝宝4年(752)に実忠上人によって始められたこの行事は、今年で1266年目にあたり、その間、一度も途絶えることなく勤められているのです。

 縁あって、初めてこの行事に参拝いたしました。

夜7時に闇の中を、10人の練行衆が大きな松明に照らされて一人ずつ、二月堂への石段を上って堂入りし、松明が外縁で激しく振られ、火の子が舞いあがります。

懺悔滅罪と息災延命を祈願する、「お水取り」のクライマックスに立ち会えたことを、とても嬉しくおもいました。
闇の中。松明が二月堂の外縁を走る闇の中。松明が二月堂の外縁を走る
二月堂に早くから詰めかけた参拝者二月堂に早くから詰めかけた参拝者
2017年(平成29年)

◆3月2日(木) 永観堂幼稚園物故者追悼会

 昭和5年に開園された永観堂幼稚園は、今年で創立87年。

現在の増田園長は8代目ですが、初代から4代の伊藤歓一先生までと、職員・保護者会役員の物故者の追悼法要を園のホールで営みました。

今日、京都の名門幼稚園と認識されるようになった功労者の方々を関係者で偲びました。
永観堂幼稚園の役員の方々永観堂幼稚園の役員の方々
ホールに飾られた雛人形ホールに飾られた雛人形
2017年(平成29年)

◆2月28日(火) 母校の卒業式に列席

 私の出身高校を姫路南高校といい、今、同窓会の会長をしています。毎年卒業式に招待があり、来賓として祝辞を述べます。

今年の卒業生は男女あわせて237名。第66回の卒業式ですが、式次第は第1回から66年間全く変わっていません。

国歌斉唱・卒業証書授与・校長式辞・来賓祝辞・在校生の送辞・卒業生の答辞・仰げば尊し、蛍の光、そして校歌斉唱。シンプルだけに感激もひとしおです。

夢多き卒業生の前途に、幸多かれ!
卒業式の日の校門卒業式の日の校門
2017年(平成29年)

◆2月26日(日) 本山の随身生

 本山に寄宿して勉強や修行に励む若い僧を随身といいます。現在、3名の随身がいて、掃除や法要の手伝いなどをしながら大学に通う者が2名います。

そのうちの一人、岐阜出身の若園君が4年生になるので、本山を出て下宿し就職活動をすることになりました。

3年間頑張ってくれたので、私も随分助けられました。寂しくなるが、これも仕方のないことです。

健康に留意して勉学に励むことを祈ります。
3人の随身(向かって右端が若園君)3人の随身(向かって右端が若園君)
2017年(平成29年)

◆2月14日(火) 念仏行道会

 永観律師のみかえり阿弥陀仏の縁起にちなんで開催される「念仏行道会」。

その前夜の講演に、古屋和子さんの琵琶演奏による「法然上人一代記」が語られました。

琵琶独特のトレモロ演奏が、時に激しく、時に優しく、感情を表現します。

約1時間の熱演でしたが、浪曲や講談とは異なる「語り」の良さが聴衆を圧倒していました。
琵琶演奏の古屋和子さん琵琶演奏の古屋和子さん
念仏行道の前の口演念仏行道の前の口演
2017年(平成29年)

◆2月12日(日) 奈良の瑠璃会

 奈良の春日大社と東大寺・興福寺の境内を、青を中心にした広範囲なイルミネーションで飾る、という「奈良瑠璃会」を見にいきました。

あまり期待をしないで行ったのですが、見事に裏切られました。

大規模な電飾に丘全体が彩られ、その中の細い遊歩道をいくと、光の海にいるような気分にさせられます。別世界へのいざない、見事です。

冬の奈良の新しい風物詩になると思います。
運慶の仁王像もライトアップ運慶の仁王像もライトアップ
境興福寺の五重塔興福寺の五重塔
青い光の海青い光の海
鹿も電飾鹿も電飾
2017年(平成29年)

◆2月11日(土) お経と法話の会

 今月の青年僧の法話は、加古川・龍泉寺の副住職、酒見眞暢師。

涅槃の意義と釈尊の最後の説法について、分かりやすく説いて下さいました。

例年になく寒い冬の夜、それでも熱心な会員さんが聴講に来られ、主催者としては大変励まされます。早く春になれ!
酒見眞暢師の法話酒見眞暢師の法話
2017年(平成29年)

◆2月6日(月) 「禅をきく会」に出講

 曹洞宗の「禅をきく会」は、大阪駅近くの毎日新聞「オーバルホール」で開催されました。

毎年聴講するという熱心な方が多く、寒い夜の講演にもかかわらず300人以上の聴衆でした。

約90分の講演でしたが、聴衆の熱意が伝わってくる熱い講演となりました。
会場を埋めた聴衆会場を埋めた聴衆
舞台上の私舞台上の私
2017年(平成29年)

◆2月1日(水) 宇治・興聖寺さんに参拝

 曹洞宗の近畿管区センターが毎年講師を招いて「禅を聞く会」を開催されています。今年は私に依頼があり、講演することになりました。

曹洞宗の開祖・道元禅師と、わが宗門の派祖・証空上人はともに時の内大臣・久我通親公を父にもつ兄弟なのです。そのご縁で今回のお招きとなったのです。

 講演を前に、道元禅師が最初に建てられた宇治の興聖寺さんにお参りいたしました。

宇治川のせせらぎを聞きながら琴坂を上ると、白漆喰の上品な門が見えます。境内は静寂そのもの。

6人ほどの修行僧が庭の掃除をしていました。開山堂に入り、禅師に御挨拶をいたしました。

以前から一度お参りしたいとの念願が叶って、さわやかな心で琴坂を下りて帰りました。
興聖寺の庭園興聖寺の庭園
山門に到る琴坂山門に到る琴坂
2017年(平成29年)

◆1月30日(月) 全日本佛教会・新年懇親会

 昨年4月から副会長に任命された全日本佛教会の新年会が、東京芝高輪のホテルで挙行されました。

日本のすべての伝統仏教の宗派と、都道府県仏教会、その他多くの加盟団体の役員が年に一度参集しての懇親会です。

国会議員さんも50名ほど参加され、実に大掛かりな懇親会でした。多くの宗門の役職にある人、企業の役員など、沢山の方と名刺を交換し親睦を深めました。

 それにしても、往路の新幹線の車窓から見た富士山の美しかったこと。やはりフジは日本一の山であると確信しました。
全日本佛教会の役員全日本佛教会の役員
新幹線の車窓から見る富士新幹線の車窓から見る富士
2017年(平成29年)

◆1月28日(土) 奈良・若草山の山焼き

 古都奈良に早春を告げる伝統行事、それが若草山焼きです。前から一度見たいとの思いが実現しました。

奈良の友人にレストランのニ階での夕食を予約してもらいました。ここから山焼きを見ることができるのです。

 若草山の頂上に大きな古墳があり、昔、ここから幽霊が出て人々を困らせていたところ、山を焼くことで霊魂を鎮めることができると教えられて、始まったと伝えられています。

「霊魂を鎮める」ための祭礼だったのです。6時から花火があがり、6時30分に点火。山焼きは1時間ほど続きます。

美しい冬の夜空が炎で赤く染められ、実に豪快な眺めでした。
若草山の山焼き 炎の祭典若草山の山焼き 炎の祭典
冬の夜空を彩る花火冬の夜空を彩る花火
2017年(平成29年)

◆1月16~17日 布教講究所 開催

 例年、この時期に後期の布教講究所が開催され、併せて「お言葉説明会」が行なわれます。

全国から布教師さんが集まり、管長が発した「年頭の言葉」についての心得を聞いてもらいます。

これが宗門の今年の布教指針になるのです。
全国から参集の布教師さん全国から参集の布教師さん
年頭の言葉について説明年頭の言葉について説明
2017年(平成29年)

◆1月15日(日) 雪の朝

 京都は前夜からの雪が15cmほどつもり 、境内一面銀世界となりました。

京都でこの状態ですから、北海道、東北、北陸地方は大変な被害であろうと推察します。

越後では昔から「大雪の年は豊年になる」といわれているそうです。

いい方に考える、これも雪国の智恵なのでしょうか。
雪衣を着たお地蔵さん雪衣を着たお地蔵さん
境内一面銀世界境内一面銀世界
2017年(平成29年)

◆1月14日(土) 大覚寺の法話の会

 新年最初の法話の会は、雪交じりの寒い夜でしたが、いつもの熱心な会員さんが出席されました。

 ゲストの青年僧は、神戸・阿弥陀寺の住職、澤木亮彦師。

昨年に住職になったばかりですが、落ち着いた態度で例話を交えながら、分かりやすく話して下さいました。
厳寒の中を熱心に来聴厳寒の中を熱心に来聴
青年部の澤木亮彦師青年部の澤木亮彦師
2017年(平成29年)

◆1月12日(木) 幼稚園での初童話

 幼稚園での初童話は、紙芝居の「孫悟空」。

プロジェクターで絵を映して語ると、迫力がちがいます。

園児たちの元気な笑顔に、今年も励まされます。
ゲーム「ごんべさんの赤ちゃん」ゲーム「ごんべさんの赤ちゃん」
紙芝居「孫悟空」紙芝居「孫悟空」
2017年(平成29年)

◆1月2日(月) 網干で正月を過ごす

 娘二人の家族と合同の新年会を、市内のホテルで行ないました。

新潟の孫達は来られませんでしたが、近くにいる3人の孫と共に過ごす楽しい夜でした。

7人の孫の内、2人がこの春高校の受験に挑戦します。無事合格を祈ること、切なり。
正月二日目の朝正月二日目の朝
3人の孫と老夫婦3人の孫と老夫婦
2017年(平成29年)

◆1月1日(祝) 酉年の元日

 除夜の鐘を撞いて御影堂で修正会という新年の法要を勤め、2時就寝。5時起床。6時、随身とともに改めて新年の尋朝勤行を唱えました。

諸堂をお参りしたあと、近所の神社へ初詣に出かけました。哲学の道添いにある若王寺神社、大豊神社から平安神宮の三社に参拝しました。

朝7時、日の出の時刻で、どの神社も人影がなく、静かに世の平安を祈りました。永観堂に着任して7度目の元日を迎えます。

  何となく今年は良いことあるごとし 元日の朝晴れて風なし

石川啄木の歌のように、風のない晴れた元日です。良いことが多くありますように。
人影のない早朝の平安神宮人影のない早朝の平安神宮
随身とともに正月のお節料理をいただく随身とともに正月のお節料理をいただく
2016年(平成28年)

◆12月14日(水) 総本山光明寺さんの晋山式

 西山浄土宗の総本山光明寺で堀本賢順法主の晋山式が営まれ、多くの招待者と共に参列いたしました。

堀本上人は宗祖の御影に「粟生の里から念仏の輪が広がるように」と力強く晋山の疏を詠みあげられました。

 堀本上人と私は同じ昭和16年の生まれなのです。

学者として宗門に並びなき方でありますので、今後も変わらずご指導をいただきたい、と祝辞を述べさせていただきました。
来賓を代表して祝辞を述べる来賓を代表して祝辞を述べる
晋山の疏を読まれる堀本上人晋山の疏を読まれる堀本上人
2016年(平成28年)

◆12月12日(月) 嵐山ライトアップを視察する

 今年秋の紅葉シーズンに永観堂を訪れた拝観者は、去年より2割減りました。

その原因は、東福寺や清水寺などの東山地区に観光客が集中するのを恐れた京都市が、嵐山地区の宣伝に力を入れたからだ、といわれています。

京都市の陰謀? ならば、敵状視察のため嵐山のライトアップを見にいきました。

なるほど、嵯峨野の竹やぶのライトアップは、大勢の人であふれていました。嵐山にも大掛かりなライトアップが仕掛けられていました。

 これはこれで、すばらしいなあ、と認めざるをえません。まあ、共存共栄ということで納得いたしました。
渡月橋と嵐山のライトアップ渡月橋と嵐山のライトアップ
嵯峨の竹やぶ嵯峨の竹やぶ
2016年(平成28年)

◆12月9日(金) 仏教クラブの12月例会

 京都仏教クラブは、仏教によって結ばれた僧俗の集まりです。

12月は「成道会例会」と名付けられ、外国からの留学生で仏教を学ぶ者に奨学金を贈呈します。

龍谷・仏教・花園・大谷、各大学に学ぶ4人で、韓国、台湾、ベトナムなどの出身者です。

日本で苦学する彼らにとって、この奨学金は大変喜ばれています。

仏教をしっかり学んで祖国の若者に伝えていただきたいと思います。
ボランティアグループにも贈呈ボランティアグループにも贈呈
奨学金を受けた留学生奨学金を受けた留学生
2016年(平成28年)

◆12月9日(金) 仙台の旅3 青葉城跡

 仙台に一度行ってみたいと思っていたのは、「青葉城恋歌」の影響だと思います。

欅の街路樹を通過して、青葉城のあった山にのぼりました。迎えてくれたのは、城主・伊達正宗公。馬上の独眼竜は写真などでおなじみの姿です。

城跡にたたずむと、音楽が聞こえてきます。「春高楼の花の宴・・」。荒城の月はこの青葉城跡を歌ったものなのです。

 山上から仙台の街を一望して、午後の新幹線で帰途につきました。有意義な二日間でした。
仙台の街を一望する仙台の街を一望する
独眼竜・伊達正宗の像独眼竜・伊達正宗の像
2016年(平成28年)

◆12月9日(金) 仙台の旅2、松島へ

 北林内侍がレンタカーを借りてくれたので、足をのばして松島までドライブしました。

瑞巌寺さんも大きな被害に遇われて、諸堂が修理中でした。

国宝の本堂にお参りして、芭蕉も訪れた松島の絶景を眺め、しばし時の過ぎるのを忘れました。
瑞巌寺の本堂瑞巌寺の本堂
松島やああ松島や松島や松島やああ松島や松島や
2016年(平成28年)

◆12月9日(金) 仙台・閖上地区で慰霊のお勤め

 市内のホテルで一泊して、津波で大きな被害のあった閖上地区へ行き、被災された方々の慰霊のお勤めをしました。

 広い区域は津波に流されて跡かたもなく、なんともいえない淋しい光景が広がっていましたが、冬とは思えぬ温かい日射しが降り注ぎ、太平洋からの風が潮の香を運んできます。

かさ上げされた土地に鉄筋の集合住宅が建設されている光景を見ると、すこしずつ復興が進められて入るようで、一日も早く安心して住める町が復興するよう心から祈りました。
復興の住宅建築が見える復興の住宅建築が見える
被災者の慰霊の祈りを捧げる被災者の慰霊の祈りを捧げる
2016年(平成28年)

◆12月8日(木) 仙台の聖和学園高校で成道会記念講演

 園児の次の日は、高校生に成道会の記念講演です。

聖和学園高校は仙台にあり、宮城県仏教会が昭和の初めに創設した高校です。市内にキャンパスが二校あり、合計1800名の生徒が学んでいます。

市民会館大ホールに合計2000名を越える全生徒と父兄・職員が集まり、成道会の法要が営まれ、その後で記念講演の講師として招かれたのです。

 1週間前に歌手のさだまさしさんがコンサートをしたステージで、三階までぎっしり満席の高校生に90分の講演をするのですが、さすがに仏教を学ぶ生徒たちですね。

最後まで熱心に聴講してくれました。

二度とない人生をいかに生きるか。釈尊に学ぶ話を、久しぶりに大会場で講演する機会を与えられたことに感動しながら、熱を込めて語りかけたのです。

尊い仏縁でした。
2000人に語りかける2000人に語りかける
3階まで満席の会場3階まで満席の会場
成道会の法要成道会の法要
「二度とない人生だから」を講演「二度とない人生だから」を講演
2016年(平成28年)

◆12月7日(水) 永観堂幼稚園の「成道会」

 釈尊が悟りを開かれたことをお祝いする法要を「成道会・じょうどうえ」といいます。

この日、永観堂幼稚園の園児たちが本坊にやってきて、広間で私の話を聞きます。

プロジェクターを使ってスクリーンに紙芝居を映し、お城の王子様が出家して苦労のすえ、ついに悟りを開かれるまでの様子を語りました。

 園児たちは「のの様」と「成道会のうた」を大きな声で歌って、お釈迦様のお悟りをお祝いいたしました。
みんなで「ののさま」を歌うみんなで「ののさま」を歌う
紙芝居をスクリーンに映す紙芝居をスクリーンに映す
2016年(平成28年)

◆12月5日(月) 西山の善峰寺に参拝

 西山に行くことがあり、折角なので足を延ばして善峰寺にお参りしました。

西国三十三所の観音霊場で知られ、「野をもすぎ山路にかかる雨の空 善峰よりも晴るる夕立」というご詠歌があり、この日も多くの参詣がありました。

 なごりの紅葉ごしに、京都の街が目の下に拡がり、絶景を楽しみました。
名残の紅葉名残の紅葉
豪華な山門豪華な山門
2016年(平成28年)

◆12月2~3日 大覚寺の寺宝展を開催

 網干の文化を多くの人に見てもらおう、という地域活性化の行事に大覚寺も参加して、二日間「寺宝展」を開催しました。実に8年ぶりの寺宝の公開です。

 重要文化財の「十六羅漢像」を始め、修理が完成したばかりの「當麻大曼荼羅」や、信長・秀吉・家康、三人の武将の「禁制」など、貴重なものばかりです。

 小学生から高齢者の方まで、遠近各地から多くの人が来訪され、興味深く見入っていました。天気も良く、大盛況でした。
本堂前の受付本堂前の受付
書院に展示した寺宝を見る人々書院に展示した寺宝を見る人々
2016年(平成28年)

◆11月23日(水) もみじの永観堂、最高潮

 今年の紅葉は、まれにみる美しさです。京都一の紅葉である、といってもいいでしょう。

この日は紅葉だけでなく、拝観者の数も最高潮でした。NHKがヘリコプターから夜のライトアップされた永観堂をライブで撮影し放送してくれました。

「阿弥陀仏に染むるこころの色に出でば、秋の梢のたぐいならまし」
法然上人のお歌です。

お浄土の景色もかくや、と思われるほど美しい境内です。
放生池周辺の紅葉放生池周辺の紅葉
紅葉の向こうに多宝塔が聳える紅葉の向こうに多宝塔が聳える
2016年(平成28年)

◆11月21日(月) 東京芝の増上寺へ出講

 東京都連合仏教会の設立100周年記念式典が、高輪の増上寺で行なわれ、全日本佛教会を代表して祝辞を述べるよう本部からの要請で東京に出講しました。

 増上寺管主の八木台下に御挨拶して、本堂での式典に列席し、来場の皆さまに祝辞を無事に述べることができました。

引き続き祝賀会で多くの参加者と懇親を深め、とんぼ返りで夜の10時に京都に帰ってきました。
増上寺本堂で祝辞を述べる増上寺本堂で祝辞を述べる
記念講演の池上彰氏記念講演の池上彰氏
熊本地震の義捐金を預かる熊本地震の義捐金を預かる
2016年(平成28年)

◆11月20日(日) 奈良・薬師寺さんの晋山式

 奈良薬師寺で村上太胤師の晋山式が挙行され、ご案内をいただいて随喜しました。

招待者3000人という大規模な式で、舞台の上の来賓も錚々たる方々です。村上師の日頃の交遊の広さがうかがわれます。

 村上師とは大学の先輩・後輩の関係で、旧知の間柄です。

奈良仏教だけでなく、日本の仏教会のリーダーとなられることを期待して、薬師寺さんをあとにしました。
薬師三尊前での晋山式薬師三尊前での晋山式
晋山の表白文を読み上げる村上師晋山の表白文を読み上げる村上師
2016年(平成28年)

◆11月19日(土) 大覚寺の十夜会

 一年の最後の法要が十夜会です。網干の組寺住職さんによって鄭重に法要が勤まりました。法話は龍野の恩徳寺住職・猪澤良秀師。

北海道へ22日間の巡教の旅から戻られたばかりで、貴重な体験を積まれて、説教師としても一周り大きく成長されました。喜ばしいことです。
組寺住職方の出仕のよる十夜法要組寺住職方の出仕のよる十夜法要
猪澤良秀師の法話猪澤良秀師の法話
2016年(平成28年)

◆11月14日(月) スーパー・ムーン

 68年ぶりという「スーパームーン」。夜の6時から待ち続けていたけれど、雲におおわれて、なかなか顔を見せません。

8時半ころ、一瞬の雲の切れ間からちらっと見せた月が紅葉の向こうに顔を表しました。もう一枚は、10時半ころの月です。

 月見る月はこの月の月、でした。
街灯の向こうにスーパームーン街灯の向こうにスーパームーン
紅葉の向こうに68年ぶりの月紅葉の向こうに68年ぶりの月
2016年(平成28年)

◆11月12日(土) お経と法話の会

 青年僧の法話は、今月3日に住職となる晋山式を挙行された明石長寿院の靍岡龍應師です。長寿院は大覚寺とは深い法縁のある寺です。

靍岡師が住職となって最初の法話が本山永観堂の降誕会で行なわれ、二度目が大覚寺での法話の会というのも大きな縁を感じます。

 まじめな話しぶりに会員は皆熱心に聞き入りました。
青年部のゲスト・靍岡師青年部のゲスト・靍岡師
40名余の会員40名余の会員
2016年(平成28年)

◆11月11日(金) 柳川の観光

 主催者の下川師の御好意で、柳川市の有名な旅館「御花」に宿泊しました。ここは柳川藩の藩主・立花氏の別邸で格式の高い旅館なのです。

一晩ゆっくり休ませてもらい、朝早く市内を散歩を兼ねて観光しました。舟での川下りはしませんでしたが、北原白秋の生家や柳並木の堀端を散策しました。

午後の九州新幹線「筑後船小屋」駅から「さくら」に乗り、姫路への帰途につきました。お陰で心豊かになる講演の旅でした。
柳川の老舗の旅館「御花」柳川の老舗の旅館「御花」
北原白秋の生家北原白秋の生家
川下りのできるお堀川下りのできるお堀
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◆11月10日(木) 福岡・瀬高町へ出向

 瀬高町仏教会会長の下川弘映師は、私の大学の後輩になるのですが、そのご縁で年に一度の「仏教文化講演会」に講話の依頼がありました。

あいにくの雨でしたが、会場は熱心な聴衆がつめかけ、約90分の講話を聴いていただきました。

講演会のあと、仏教会の委員さんと懇親の会があり、楽しいひと時を過ごさせていただきました。
熱弁をふるう熱弁をふるう
「心豊かに生きる十か条」のテーマで「心豊かに生きる十か条」のテーマで
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◆11月10日(木) 女子中・高生に講演

 東本願寺の系列である光華女子中・高校の生徒に講話を依頼され、久しぶりに大勢の女生徒にお話ししました。 500人ほどの生徒で満席のホールでした。

「幸せと命」について、二度とない人生を大切に生きることを訴えたのですが、しっかり受け止めてくれたでしょうか。
ホール一杯の女生徒ホール一杯の女生徒
三福田について講話三福田について講話
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◆11月9日(水) 派祖西山上人 降誕会

 法然上人のお弟子で、のちに浄土宗西山派の派祖と仰がれた證空西山上人は、治承元年(1177)11月9日、誕生されました。

永観堂では毎年この日に派祖の「降誕会」の法要を営みます。

 午前中、禅林婦人会の会員による讃仏歌やご詠歌の奉納があり、午後1時より法要をお勤めします。

これには永観堂幼稚園の園児たちもお参りして、かわいい声で派祖の作られた「生きて身を」の歌を歌ってくれるのです。

 この日を境に、永観堂の楓が一気に紅葉を始めました。いよいよ紅葉の永観堂の出番です。
園児代表がお焼香園児代表がお焼香
満堂の参詣者と共に念仏する満堂の参詣者と共に念仏する
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◆10月30日(日) 小野市・来迎寺の本堂落慶法要

 苦節10年という言葉通り、来迎寺の橋本住職が本堂新築を発願して10年。

その間紆余曲折があって念願の竣工にこぎつけた本堂。近来まれにみる壮麗豪華な本堂の完成です。

 法要の導師として招待され、久我宗務総長とともに小野に出向し、満堂の参詣者と共に喜びを味わいました。

経典の中に「巌護法城」という言葉があります。仏法を永遠に崩れぬ城に喩えて、これを厳しく護り続ける、という意味です。

この盛儀の喜びを新たなスタートとして、浄土の法門がますます栄えんことを願います、と祝辞を述べました。

 実に立派な落慶法要でした。
来迎寺の本堂落慶法要来迎寺の本堂落慶法要
来迎寺の本堂落慶法要来迎寺の本堂落慶法要
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◆10月22日(土) 網干の魚吹神社の秋祭り

 毎年10月21~22日は、網干の氏神の秋祭りです。檀尻が4基、屋台が18台勢ぞろいする光景はみごとです。

子供の数が減っている、とはいうものの、やはり祭り好きの土地柄で、今年も盛大に網干の街を檀尻が練り歩きました。

5年生の涼乃は白い着物に赤い袴を着けて、ピア二カを吹いて「流し」に参加しました。良く似合っていたよ。
流しの出発流しの出発
5年生の涼乃5年生の涼乃
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◆10月15~16日 三宝の集い

 去年から会員になった仏教クラブ恒例の「三宝のつどい」が壬生寺会館で開催されました。

15日午後は仁和寺門跡・立部祐道師の、16日午前には壬生寺の松浦猊下の仏教講演があり、幸せなことに、お二人のお話しを聞くことができました。

 私の出品した作品も購入して下さった方があり、面目が立ちました。天気も良く多くの方が墨跡展をご覧になり、盛会でした。
壬生寺管長の松浦猊下の法話壬生寺管長の松浦猊下の法話
多くの来会者で賑わう会場多くの来会者で賑わう会場
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◆10月15日(土) 阿弥陀堂で佛前結婚式

 大阪在住の西岡鈴さんと大山広介さんの結婚式が、永観堂の御本尊「みかえり阿弥陀仏」の尊前で厳かに行なわれました。

二人の共通の趣味であるダイビングで知り合い、結婚に至ったとのこと。良き伴侶を得て、幸せな家庭を築いていくことでしょう。

でも、いくら海が好きでも、家庭の中では波風を立てないように、と述べておきました。お幸せに!
阿弥陀堂で佛前結婚式阿弥陀堂で佛前結婚式
阿弥陀堂で佛前結婚式阿弥陀堂で佛前結婚式
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◆10月12~13日 学生時代の仲間、姫路に集合

 学生時代、京都で日曜学校の部活を行なっていた仲間21名が、姫路に集合しました。今回の幹事役は私です。

 秋晴れの中、天下の名城白鷺城。天守閣挑戦組と千姫御殿組の2班に分かれ、約2時間の城内見学です。

ガイドさんの要を得た説明に納得しつつ、後期高齢者は天守閣を征服したのです。夕刻、網干の大覚寺に立ち寄り本堂にお参りしてもらって、少し休憩。

 新舞子海岸を見降ろすホテル、シーショア御津岬が今夜の宿です。地元で獲れた魚や野菜の夕食とおしゃべりタイム。

同窓会ならではの和やかさです。翌朝、室津の浄運寺さんに参拝。

75歳の法然上人が流罪になり四国へ渡られる途中、この室の津に立ち寄られ一人の遊女を教化された縁起を、御住職から懇切に説いていただき、おいしいお茶をごちそうになって、龍野へ向かいました。

小京都といわれる城下町は、童謡「赤とんぼ」の作詞者・三木露風の古里でもあります。

その銅像前で「赤とんぼ」を合唱。宗教教育部時代のロマンは、まだ失っていないのです。

 3時過ぎにJR姫路駅で解散。来年は奈良で会いましょう、と約束して別れました。おのおのがた、お疲れ様でした。
大覚寺の本堂に参拝大覚寺の本堂に参拝
白鷺城を背景に記念写真白鷺城を背景に記念写真
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◆10月8日(土) お経と法話の会

 今月の青年僧法話は、加西市中野・清慶寺資下村孝明師。

素直な話しぶりの中に、ユーモアを交え、統計の数字も資料として多面的に話をされました。

 私は韓国行きと、本願寺さんの継職法要参列の報告をいたしました。
今夜も熱心な会員今夜も熱心な会員
下村孝明師下村孝明師
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◆10月6日(木) 浄土真宗・赤穂北組 永観堂に参拝

 西本願寺の赤穂北組のお寺のご住職と門徒の方々が、バス5台を連ね150名が永観堂に参拝されました。

御影堂で永観律師と見返りのあみだ様のご縁起をお話し、御本尊にもお参りして満足され、午後の本願寺さんでの「継職法要」の参拝に向かわれました。

 真宗の開山親鸞聖人と、浄土宗西山派の派祖証空上人とは、ともに法然門下として念仏の教えを学ばれた仲。

そのご縁をもって真宗の門徒の方々が永観堂へお参り下さるのは、まことに有難いことなのです。
見返りの阿弥陀佛の縁起を話す見返りの阿弥陀佛の縁起を話す
聴聞される真宗門徒の方々聴聞される真宗門徒の方々
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◆10月5日(水) 宗派の全国青年会40周年記念大会

 宗派の青年僧の全国組織が結成されて40年になります。発足当時、私は35歳。実行委員として会の立ち上げに深くかかわりました。

 京都ホテル・オオクラで記念大会が催され、来賓として出席しました。第1部の記念講演は、評論家の宮崎哲也さん。

博識でその上能弁。現代の日本で仏教の置かれている位置を明確に示され、危機感を以って取り組むよう強調されました。

聴きごたえのある、しかも考えさせられる深い内容でした。

 懇親会では、昔共に活動したなつかしい仲間と、久しぶりに歓談しました。
ホテル・オークラの会場ホテル・オークラの会場
来賓として挨拶来賓として挨拶
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◆10月4日(火) 真宗網干組で法話

 浄土真宗本願寺派では、各地区ごとに門徒の壮年層を対象に2年間の連続研修会を実施しておられます。

その中でも網干組は24か寺で構成され、年に一度、修了者を対象に同窓会を兼ねた一日研修があり、これに招待されて、網干区宮内の円勝寺へ赴きました。

 総会の後、アトラクションに桂吉弥さんの落語がありました。私も一緒に聞かせてもらいましたが、さすがに今最高潮の吉弥さんです。

200名近い聴衆が初めからお終いまで笑い転げていました。

 その後の法話の話しづらいこと。それでも聴聞を宗是とする真宗門徒の皆さんは切り替えもみごとで、60分の話を真剣に聴いてくいださいました。

知り合いも大勢いて、やはり地元はいいですね。
桂吉弥さんの落語桂吉弥さんの落語
満杯の本堂満杯の本堂
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◆10月3日(月) 京都支所管内寺院研修会で講演

 宗派の京都支所が主催される寺院研修会から、金子みすずさんの詩についての講演の要請を受け、会の最終日に僧侶だけでなく一般の方々も交えて多くの聴講がありました。

 金子みすずさんの詩を愛唱する方々が、当時の休務寺住職・堀本俊明師が呼びかけ人となって「京都みすず会」が結成され、休務寺で例会がもたれていたのですが、この研修会への参加を呼びかけられ、多くの会員さんが来聴されました。

 みすずさんを世に広めた矢崎節夫先生との不思議な因縁を交えて、みすずさんの詩と仏法について1時間余りお話しいたしました。
僧侶の他に多くの来聴者あり僧侶の他に多くの来聴者あり
金子みすずの詩と仏法について話す金子みすずの詩と仏法について話す
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◆10月1日(土) 西本願寺「伝燈奉告法要」に参列

 先般、西本願寺第二十四世・大谷光真師が退任され、法嗣光淳師が二十五世を継職されました。

それを仏祖前及び宗門の内外に奉告される法要が10月1日より来年6月30日まで巌修されます。

その初日の法要に全日本仏教会を代表して出席するよう要請がありました。まことに名誉なことであり、当派の久我宗務総長とともに本願寺さんに赴きました。

 この日の来賓は、仏教界からは比叡山延暦寺の森川座主、知恩院の伊藤門跡、そして全日仏会長の知積院小峰猊下と副会長の私。

そして真宗連合の東本願寺、興正寺派、仏光寺派、高田派など各本山の門主様方でした。

 壮大な御影堂の外陣は2500人の参詣の方々で立錐の余地もなく、厳かに巌修されました。

光淳新門主は二十五世を継職される旨を現代語でわかりやすく述べられ、正信偈の第一句を厳かに発声されると、道内を埋めつくした2500人の僧俗が一斉に唱和されます。

その読経の美しさと迫力に圧倒されました。

 法要後、国宝の黒書院で祝膳をいただき、前門様、新門さまの御挨拶をお受けして本願寺を後にしましたが、39歳の若き御門主を頂き、本願寺教団が新たな発展を遂げられることを心より念じました。

尊いご縁に遇わせていただき、感謝しています。
読経中、焼香に出る読経中、焼香に出る
御影堂余間に並んだ4人の来賓御影堂余間に並んだ4人の来賓
2016年(平成28年)

◆9月27~28日 韓国のソウル「世界仏教徒会議」に出席

 全日本仏教会の副会長に就任して6カ月。この度、小峰会長の代理で表題の会議に出席するために韓国・ソウルへ行ってまいりました。

この世界仏教徒会議は二年に一度、主催国が変わって開催され、今年で28回目になります。

 私の役目は、会議の開会式で日本仏教会を代表して挨拶をすることです。それも、英語でメッセージを読むのです。

大きなコンベンションホールで300人ほどの各国からの代表を前にして、拙い英語の挨拶でしたが、おかげで大きな拍手をもらい、日本から同行した人たちからも「堂堂としてわかりやすく、よいスピーチでした」と褒められました。

その後の懇親会でも、主催国の韓国仏教会の会長や幹部の僧侶方、台湾やインド、中国などの代表者と通訳を介して会話をし、少しは国際交流に役立ったと自負しています。

 翌日は日本からの参加者とともに、バス1台を借り切ってソウル市内の二つのお寺にお参りしました。

天台宗の観門寺と、禅宗の奉恩寺で、どちらも広い境内と立派な伽藍を持ち、信者さんの熱心な参拝の様子が見受けられました。

 夕方の飛行機で関西空港に帰りつき、京都には夜の8時頃に戻ってきました。

一泊二日のあわただしい日程でしたが、初期の目的と責任を無事はたすことができホッとしています。
観門寺の舎利塔の前で観門寺の舎利塔の前で
各国の代表者と記念撮影に応じる各国の代表者と記念撮影に応じる
韓国・真覚宗僧侶による開会の法要韓国・真覚宗僧侶による開会の法要
日本仏教を代表して英語で挨拶日本仏教を代表して英語で挨拶
全日本佛教会から寄付金の贈呈式全日本佛教会から寄付金の贈呈式
観門寺の本堂・大仏会館前でご住職と観門寺の本堂・大仏会館前でご住職と
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◆9月19日(月) 秋の景色・ニ題

 一つは御所の東にある梨の木神社の萩です。

この日俳句の会があって、入選作が短冊に書かれて萩に取り付けられていました。

 もう一つは永観堂の池の横の彼岸花です。

白の萩に赤の彼岸花。秋を代表する花ですね。
永観堂の彼岸花永観堂の彼岸花
梨の木神社の萩梨の木神社の萩
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◆9月15日(木) 十五夜

 「月々に月見る月は多けれど 月見る月はこの月の月」という歌があります。

今年の十五夜の月は、あいにくの曇り空でした。今年は無月だな、とあきらめかけていたら、夜9時を過ぎて空が晴れてきました。

いつも同じ永観堂の境内で月を見るよりも、気分を変えて南禅寺さんまででかけました。

だれもいない山門の石段に腰かけて、飽くことなく空を見上げておりました。
南禅寺山門の上の十五夜の月南禅寺山門の上の十五夜の月
名月を一人占めして南禅寺名月を一人占めして南禅寺
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◆9月13日(火) 青年部の布教研鑽会

 第4回の青年部布教研鑽会。今回も御影堂で実践さながらの練習をしました。

4名の法話者は、それぞれ個性があって内容も完成に近い出来上がりになってきました。

11月の本番が楽しみですね。
会員の前で法話の発表会員の前で法話の発表
法話の心得をアドバイス法話の心得をアドバイス
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◆9月12日(月) 浄土宗西山派・三山重役会

 浄土宗の西山派は三つの本山があります。長岡京の光明寺、新京極の誓願寺、そして東山の禅林寺。

この三つの本山の重役会が年に一度開催されます。会議のあとの懇親会に管長も招待されて出席しました。

新しく光明寺の管長となられた堀本猊下が御出席になり、管長同志、腹蔵なく語り合いました。

なによりも同じ生まれ年(昭和16年)であるというのが嬉しいですね。今後ともよろしくお願いいたします。
懇親会での挨拶(お隣が堀本猊下)懇親会での挨拶(お隣が堀本猊下)
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◆9月9日(土) 大覚寺の法話会

 今月は青年僧のメンバーが急用で欠席。わたしが1時間お話ししました。

最近、寺の行事を夜にはしないお寺がふえました。これだけ車がふえると、夜の外出が怖い、というのが大きな理由です。

この法話会も昼にしたいのですが、本山では土曜の昼間に回向のお勤めがあり、どうしても夜の開催になります。

なにかいい方法はないか、思案中です。
大覚寺の法話会大覚寺の法話会
大覚寺の法話会大覚寺の法話会
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◆9月6日(火) 幼稚園でお話し会

 今月のお話は「怪獣トロルと3匹の山羊」というお話し。

吊り橋をわたって草原に行こうとする3匹の山羊と、怪獣トロルとの手に汗にぎる戦いの物語。

パネルシアターに夢中の園児たちでした。
熱心にみる園児たち熱心にみる園児たち
怪獣と大ヤギの戦い怪獣と大ヤギの戦い
2016年(平成28年)

◆9月3日(土) 万福寺音舞台

 今年の京都仏教会が主催するコンサート「音舞台」は、宇治の万福寺さんが会場でした。

昨年同様、青蓮院・東伏見ご夫妻、聖護院・宮城ご夫妻、理事長の相国寺・有馬各猊下とともに鑑賞しました。

 ギターの村松佳織さん、ニ胡の村松崇継さん、メインの歌姫はウエールズのスーパースター・キャサリン・ジェンキンス。

メゾソプラノの歌声は優雅で美声。充分に酔いしれました。

 万福寺管長の近藤博道猊下には、鄭重な御接待をいただきました。

幸い心配された雨も降らず、異国情緒漂う境内で至福のひと時を過ごすことができました。
歌姫・キャサリン=ジェンキンス歌姫・キャサリン=ジェンキンス
舞台となった大雄宝殿舞台となった大雄宝殿
2016年(平成28年)

◆8月29日(月) 奈良興福寺の二つの塔

 興福寺の五重塔は、奈良を代表する景色です。今回、二つの塔の内部が公開されるので、早速出かけました。

五重塔の1階部分は、四方に阿弥陀三尊、弥勒菩薩三尊、薬師如来三尊、釈迦如来三尊が安置してありました。

三重塔の内部は、正面に弁財天を本尊として、他の三方に三千仏がびっしりと描かれているのですが、剥落が激しく、CG(コンピューターグラフィック)で再現されたものを特殊なメガネで見ることができました。これは始めての体験でした。

 今回は阿修羅像とは対面せず、早々に京都に戻ってきました。
興福寺五重塔興福寺五重塔
同、三重塔同、三重塔
2016年(平成28年)

◆8月21日(日) 国立奈良博物館「忍性」展を見る

 良観房忍性師は1217年に大和で生まれ、幼くして亡くした母の遺言で出家し、西大寺の叡尊上人を師として真言密教や戒律を学び、貧者や癩病患者の救済に身命を惜しまなかった高徳の上人です。

 館内で上映されていたアニメーションで忍性の生涯がよくわかります。このア二メーションは、我が宗門の京都瑞泉寺住職・中川学師の作品です。

思わぬところで旧知の学師の作品と対面。嬉しいことでした。
国立奈良博物館国立奈良博物館
館内のポスターの前で館内のポスターの前で
2016年(平成28年)

◆8月19日(金) 宗学院はじまる

 宗派の公式な学問研究機関である「宗学院」が19日から始まり、わたしは22・23の両日、3期生7人に5時間の講義を担当します。

20代前半の彼らにとって、わたしは祖父の年齢に近いし、彼らの祖父の方と親しくしています。

そういうご縁もあって講義は和気あいあい、楽しい時間を過ごすことができました。
宗学院3期生とともに宗学院3期生とともに
2016年(平成28年)

◆8月10日(水) 大覚寺のお盆施餓鬼法要

 あるお寺の門前の掲示板に「年に一度は御先祖と向きあいましょう」と書かれてありました。まさにお盆は年に一度、御先祖や亡き人と向き合う時ですね。

 朝10時からのお盆の法要に、遠方からも多くの檀家の方がお参りに来られています。昼食をはさんで午後3時半まで、塔婆の回向をします。

ドラや鉢が鳴り、拍子木のような形をした介析(音木)のカチカチという音など、賑やかな法要です。
お盆の大施餓鬼法要お盆の大施餓鬼法要
檀家各家の御先祖の回向檀家各家の御先祖の回向
2016年(平成28年)

◆8月5日(金) 醍醐寺さんの万燈会

 いとこの勝田夫妻に誘われて、醍醐寺さんの「万燈会」にお参りしました。

山門や五重塔がライトアップされ、金堂前では僧侶の方々がお盆の塔婆回向をしておられました。

多くの参拝者とともに金堂の本尊・薬師如来に息災延命をお祈りいたしました。
金堂前での万燈会金堂前での万燈会
ライトアップされた五重塔ライトアップされた五重塔
2016年(平成28年)

◆8月4日(木) 比叡山宗教サミット

 今年も比叡山での「宗教サミット・平和の祈り」に出席しました。

第29回目の今年、私は全日本佛教会の会長代行として、仏教だけでなく、キリスト教や・イスラム教、神道、新宗教などの各宗教代表者とともに壇上で世界平和の祈りを捧げました。

 式典のあとの懇親会では、全日本佛教会を代表して挨拶をしました。

平和や幸福は待っているとやってくるというものではなく、「幸福を育てる三つの田」という三福田の教えの実践を呼び掛けました。

 宗教宗派の垣根をこえて、心をひとつにして平和を祈る。それが大切なのだと思います。
来賓として最初に挨拶来賓として最初に挨拶
天台宗式衆と共に般若心経を読誦天台宗式衆と共に般若心経を読誦
各宗教代表者と平和の祈りを捧げる各宗教代表者と平和の祈りを捧げる
懇親会の席で懇親会の席で
2016年(平成28年)

◆8月4日(木) 永観堂幼稚園、夏休みの「お泊り会」

 幼稚園の年長組園児は、昨日から本山の会館で恒例のお泊り会。ほとんどの園児が家庭を離れて集団で宿泊するのは初体験です。

前夜、雨でキャンプファイヤーは出来なかったが、肝試しでは幽霊と遭遇し、たっぷりと怖い経験をしたようです。

 早朝起床して、御影堂で朝のお参り。朝食は園舎のホールでいただき、スタンプラリーを楽しんで思い出に残る「お泊り会」であったとさ。
園舎ホールでの朝食にお相伴園舎ホールでの朝食にお相伴
朝のお参りのあと法話を聴く朝のお参りのあと法話を聴く
2016年(平成28年)

◆8月1~3日 永観堂の緑陰法話

 今年の三日間の法話のテーマは、「坂村眞民の詩と仏法」。

仏教詩人の真民さんの詩を取り上げるのは2回目です。三日間通して真民さんの詩をテキストに現代に生きる仏法をお伝えしました。

境内の弁天池の横にテントを張り、早朝7時から1時間の法話を三日間で述べ600人の聴衆に聴いていただきました。

 この時季、他のお寺でも「暁天講座」をされていますが、管長が三日間通して講師を勤めるのは永観堂だけだろうと思います。

35年前に始まった時からの伝統なのです。管長の真価が問われる三日間が無事終了し、ひとまずホッとしています。

 暑い最中に来場下さった方々に、感謝!
笑いあり涙あり、の法話笑いあり涙あり、の法話
初日は200人の聴衆あり初日は200人の聴衆あり