大覚寺のご紹介

人生を健やかに生きていくための説法を
毎月、御紹介していきたいと思います。

2013年(平成25年)11月のミニミニ法話・お説教

2013年(平成25年)11月

玄禮和尚のお説法

2013年(平成25年)11月

~ 第068回 「人生の錦秋」 ~

 11月に入って永観堂の紅葉は、にわかに色づいてきました。

  裏をみせ表をみせて散るもみじ  良寛

40歳も年の離れた貞心尼に、少年のような純愛を貫いた良寛さんが、臨終を前にして貞心尼の求めに応じて示した句だといわれています。

「貞心よ、あなたには私の人間としての表も裏もすべて、さらけ出して見せてきた。今、紅葉が大地に舞い落ちるように、私もまた仏の淨土に還っていくのだ よ」との想いが込められているようです。

  あみだぶに染むるこころの色に出でば 秋の梢のたぐいならまし

これは法然上人のお歌です。山の木々には赤はより赤く、黄色や翠の葉のそれぞれが個性的で美しく輝いている。

そのように阿弥陀仏のお慈悲の光に照らされると、老人は老人のままで、若者は若者らしく、男も女もそれぞれが美しく照り輝いて、それらが混ざり合う人の世 は、まるで秋の梢を見るようにこの世の淨土を思わせる

-----という意味です。仏さまの慈悲の光の中で、すべての人がありのままに生きよ、との教えでもあるのです。

げんれい和尚のテレビ説法
 永観堂の中西玄禮管長が、下記のようにテレビ出演いたします。

・番組  NHK教育テレビ「こころの時代」 ~人生の錦秋を生きる~
・放送  11月10日(日)朝5時~6時
・再放送 11月16日(土)昼1時~2時

是非ご覧下さい。
なお、この番組はNHKラジオ第1「ラジオ深夜便」でも11月16日(土)朝4時5分から放送されます。



法話一覧へ