2014年(平成26年)5月のミニミニ法話・お説教
2014年(平成26年)5月
~ 第074回 「ライム・ライト」 ~
BSテレビで古い名作映画を放映することがあります。最近、見たものの中に「ライム・ライト」があります。1952年にアメリカで制作され、チャールズ・チャップリン監督・主演の映画です。
テリーという若いバレエリーナが足を挫いて、踊りができなくなります。バレエリーナにとって足を挫くということは致命傷です。彼女はそれを悲しんで、ガス自殺をはかります。
同じアパートに住む(チャップリンの扮する)老いた道化師カルヴエロが発見し、彼女を助けます。
「なぜ死なせてくれなかったの」と恨みごとをいうテリーに、カルヴェロはこう言って励ますのです。
「人生は恐れなければ、とても素晴らしいものだよ。どんなに辛くても生きるに値するんだ。人生に必要なもの。それは死と同じように避けられないもの。それは生きることだ。それには三つのことが大事なんだ。勇気と想像力と、それにいくらかのお金なんだ。」
カルヴェロの愛情と励ましで立ち直ることができたテリーの、晴れ舞台の日。老いた道化師は心臓発作に襲われ、踊子の舞台を幕の間から見ながら、息を引き取ります。
テリーは彼の死を知らずに、華やかに舞っている・・・・。そこで映画は終わります。人生の哀歓が見る者の胸を締め付けて、涙が滲んでくるような映画です。
この道化師カルヴェロの言った三つの大事なこと。
『勇気と想像力、それに少しのお金』
これにもう一つ加えるとすれば、「ロマンの心」。つまり、きれいなものを見て素直にきれいと感じる心。みずみずしい感性。昨日よりは今日、今日よりは明日、少しでも自分を高めようとする心。
仏教では「菩提心」といいます。夢とロマンを失わないで、いつも何かを学びながら年を重ねていく。そうすることで肉体は衰えても、精神はみずみずしさを保つことができるのです。
「学仏大悲心」----- 仏の大悲のこころを学ぶ。と善導大師は教えられます。なによりも生きるに値する教えなのです。
テリーという若いバレエリーナが足を挫いて、踊りができなくなります。バレエリーナにとって足を挫くということは致命傷です。彼女はそれを悲しんで、ガス自殺をはかります。
同じアパートに住む(チャップリンの扮する)老いた道化師カルヴエロが発見し、彼女を助けます。
「なぜ死なせてくれなかったの」と恨みごとをいうテリーに、カルヴェロはこう言って励ますのです。
「人生は恐れなければ、とても素晴らしいものだよ。どんなに辛くても生きるに値するんだ。人生に必要なもの。それは死と同じように避けられないもの。それは生きることだ。それには三つのことが大事なんだ。勇気と想像力と、それにいくらかのお金なんだ。」
カルヴェロの愛情と励ましで立ち直ることができたテリーの、晴れ舞台の日。老いた道化師は心臓発作に襲われ、踊子の舞台を幕の間から見ながら、息を引き取ります。
テリーは彼の死を知らずに、華やかに舞っている・・・・。そこで映画は終わります。人生の哀歓が見る者の胸を締め付けて、涙が滲んでくるような映画です。
この道化師カルヴェロの言った三つの大事なこと。
『勇気と想像力、それに少しのお金』
これにもう一つ加えるとすれば、「ロマンの心」。つまり、きれいなものを見て素直にきれいと感じる心。みずみずしい感性。昨日よりは今日、今日よりは明日、少しでも自分を高めようとする心。
仏教では「菩提心」といいます。夢とロマンを失わないで、いつも何かを学びながら年を重ねていく。そうすることで肉体は衰えても、精神はみずみずしさを保つことができるのです。
「学仏大悲心」----- 仏の大悲のこころを学ぶ。と善導大師は教えられます。なによりも生きるに値する教えなのです。