2016年(平成28年)12月のミニミニ法話・お説教
2016年(平成28年)12月
~ 第105回 「希 望」 ~
「希望という名のあなたをたずねて、遠い国へとまた汽車に乗る」
久しぶりにラジオで岸洋子さんの歌う「希望」を聴きました。この歌は年末に聞くとひとしお心に沁み入ります。
呼びかけるようなこの歌を、私が初めて聞いたのは、昭和45年、30歳の時でした。この年にレコードが発売されて、大ヒットしたのです。
その年のレコード大賞の候補にもなりましたが、人生には思いがけない出来事が起こります。
ヒットの最中、彼女は膠原病という難病に倒れて、病院で生死をさまよいました。レコード大賞も逃しました。残念だけれど、生命には代えられません。
ところが、翌年の昭和46年、春の高校選抜野球大会の入場行進曲に「希望」が選ばれたのです。
たくましく、伸びやかに行進する選手達の若々しい姿をテレビで見て、彼女の胸は熱くなりました。
元気づけられ、ふたたび「希望」が歌えるようになりました。そして病と闘いながら、名曲「希望」を歌い続けたのです。
人生における希望を、象徴的に語る歌ともいえるでしょう。
歌手岸洋子にとって、掛け替えのないこの歌を生涯歌い続けて、平成4年12月、57歳でこの世を去りました。
人生は、長い道に似ている、といったのは徳川家康です。
「人の一生は、重き荷を背負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず」
人の歩みにも起伏があります。喜びがあり、苦しみにも出会います。笑いや涙を道連れに、人は365日を一歩ずつ進みます。
そして、人はいくつになっても、荷物を背負って坂道を上っていかなければなりません。
のんきに構えて動きを止めると、たちまち身も心も退化しはじめるから困ったものです。
「ゆっくり行くことを恐れるな。立ち止ることを恐れよ」という言葉もあります。
人生80年代を生きるには、安易な日々を求めず、力を尽くせ、ということでしょう。こころにいつも「希望」があれば、荷物を背負っても明るく暮らせるのです。
「そうよ あなたにまた逢うために あたしの旅は今また始まる」。
(「希望」作詞・藤田敏雄 作曲・いずみたく)
久しぶりにラジオで岸洋子さんの歌う「希望」を聴きました。この歌は年末に聞くとひとしお心に沁み入ります。
呼びかけるようなこの歌を、私が初めて聞いたのは、昭和45年、30歳の時でした。この年にレコードが発売されて、大ヒットしたのです。
その年のレコード大賞の候補にもなりましたが、人生には思いがけない出来事が起こります。
ヒットの最中、彼女は膠原病という難病に倒れて、病院で生死をさまよいました。レコード大賞も逃しました。残念だけれど、生命には代えられません。
ところが、翌年の昭和46年、春の高校選抜野球大会の入場行進曲に「希望」が選ばれたのです。
たくましく、伸びやかに行進する選手達の若々しい姿をテレビで見て、彼女の胸は熱くなりました。
元気づけられ、ふたたび「希望」が歌えるようになりました。そして病と闘いながら、名曲「希望」を歌い続けたのです。
人生における希望を、象徴的に語る歌ともいえるでしょう。
歌手岸洋子にとって、掛け替えのないこの歌を生涯歌い続けて、平成4年12月、57歳でこの世を去りました。
人生は、長い道に似ている、といったのは徳川家康です。
「人の一生は、重き荷を背負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず」
人の歩みにも起伏があります。喜びがあり、苦しみにも出会います。笑いや涙を道連れに、人は365日を一歩ずつ進みます。
そして、人はいくつになっても、荷物を背負って坂道を上っていかなければなりません。
のんきに構えて動きを止めると、たちまち身も心も退化しはじめるから困ったものです。
「ゆっくり行くことを恐れるな。立ち止ることを恐れよ」という言葉もあります。
人生80年代を生きるには、安易な日々を求めず、力を尽くせ、ということでしょう。こころにいつも「希望」があれば、荷物を背負っても明るく暮らせるのです。
「そうよ あなたにまた逢うために あたしの旅は今また始まる」。
(「希望」作詞・藤田敏雄 作曲・いずみたく)