2009年(平成21年)8月のミニミニ法話・お説教
2009年(平成21年)8月
~ 第017回 「己に勝つ」 ~
甲子園の夏。今年もいろんなドラマを生むことでしょう。
それがしみじみと人生を感じさせるのは、ひたむきな気力と気力がぶつかって、思いがけない波瀾を生むからでしょう。
「どうして打ったか、どうしてボールを取ったかわからない」
と選手たちはいいます。
人生も、振り返ればそんなものかもしれません。
必死になっているときに、ふと襲ってくるのが一瞬の迷いや、力みや、焦り。それが不安につながってエラーを誘うのも、人生の姿です。
強いといわれたチームが、かえって人間的な弱みを見せたりします。
大事なところで平凡なフライを落としてしまって、それを必死になって追っている少年の姿には、ホームランを打った少年よりも、一人の男が人間として生きて いく事の意味を感じさせてくれたりします。
考えてみると、この夏、勝ったといえるのは、全国の四千近い高校の、たった一校だけなのです。他はすべて、負けた悔しさを味わうのです。
でも、負けても少年たちはすぐ立ち直り、三年生は笑顔で「これから入試勉強です」とか、
「二年生にすべてを託します」などと、明日への希望を語っています。
そんな姿を見ると「これが青春だ」と思うのです。
法句経の中に、
「千人の敵に勝たんより、一人のおのれに勝つもの。彼こそ最上の戦士なり」
とあります。
自分に打ち勝ち、自分を大成してこそ初めて、最上の勇者、と呼ばれるのです。
それがしみじみと人生を感じさせるのは、ひたむきな気力と気力がぶつかって、思いがけない波瀾を生むからでしょう。
「どうして打ったか、どうしてボールを取ったかわからない」
と選手たちはいいます。
人生も、振り返ればそんなものかもしれません。
必死になっているときに、ふと襲ってくるのが一瞬の迷いや、力みや、焦り。それが不安につながってエラーを誘うのも、人生の姿です。
強いといわれたチームが、かえって人間的な弱みを見せたりします。
大事なところで平凡なフライを落としてしまって、それを必死になって追っている少年の姿には、ホームランを打った少年よりも、一人の男が人間として生きて いく事の意味を感じさせてくれたりします。
考えてみると、この夏、勝ったといえるのは、全国の四千近い高校の、たった一校だけなのです。他はすべて、負けた悔しさを味わうのです。
でも、負けても少年たちはすぐ立ち直り、三年生は笑顔で「これから入試勉強です」とか、
「二年生にすべてを託します」などと、明日への希望を語っています。
そんな姿を見ると「これが青春だ」と思うのです。
法句経の中に、
「千人の敵に勝たんより、一人のおのれに勝つもの。彼こそ最上の戦士なり」
とあります。
自分に打ち勝ち、自分を大成してこそ初めて、最上の勇者、と呼ばれるのです。